Q&A
Q&A
Q1.管理栄養士になるために、どのようなことを学ぶのですか?
管理栄養士は、個人及び集団の食事や栄養についてアドバイスをする「栄養の指導」や、提供する食事の管理を行う専門職です。人を対象としたケアを行うことから、人体のしくみや、食べ物がどのように人体で使われていくのか、また、「食品」を個々に応じた「食事」にするために、食品や献立・調理、集団給食の提供についての知識と技術を学びます。
さらに、食生活は、様々な社会的背景に影響されるため、地域や社会・環境について学ぶことも必要です。対象とする個人や集団との対話、対象者に関わる様々な人との連携が必要とされる仕事であるため、コミュニケーション能力も修得します。
Q2.管理栄養士と栄養士の違いは何ですか?
管理栄養士は、栄養士免許を取得した人が国家試験を受験・合格して得ることのできる厚生労働大臣の免許を受けた国家資格です。栄養士は、都道府県知事の免許を受けた国家資格です。
管理栄養士と栄養士はともに、個人及び集団の食事や栄養についてアドバイスをする「栄養の指導」や、提供する食事の管理を行う専門職ですが、業務内容が少し異なります。管理栄養士は、病気を患っている方や高齢で食事がとりづらくなっている方、健康な方一人ひとりに合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理を行います。一方、栄養士は、主に健康な方を対象にして栄養指導や給食の運営を行います。
Q3.管理栄養士の国家試験合格率はどのくらいですか?
年によって合格率に多少の変動はありますが、平成28年度では、管理栄養士養成課程の新卒者で85.1%、栄養士養成施設の卒業者で9.2%でした。
Q4.どんな学位・資格がとれますか?
学士(栄養学)、管理栄養士国家試験受験資格、栄養士、栄養教諭一種免許状、食品衛生管理者/食品衛生監視員が取得可能です。
Q5.栄養教諭はどのような仕事ですか?
栄養教諭の仕事は「食に関する指導」と「学校給食の管理」です。小・中学校で、子どもが将来健康に生活して行けるように「食の自己管理能力」や「望ましい食習慣」を身に付けさせる指導を行います。
また、給食センターなどで給食の栄養管理などを行います。栄養教諭免許取得のためには、選択科目として教職分野の単位を取得する必要があります。
Q6.食品衛生管理者/食品衛生監視員とはどのような資格ですか?
食品衛生管理者は、乳製品や食肉など特定の食品を製造する会社に就職し、食品の衛生管理を行います。食品衛生監視員は、保健所や検疫所に所属し、食品の検査や飲食店の衛生状態の監視などを行います。どちらも担当する職務に任用されるために必要とされる「任用資格」です。
Q7.どのような国家試験対策をおこなっていますか?
専任教員による国家試験オリエンテーション及び試験対策の実施、模擬試験の実施、書籍の整備、宿泊・交通費の支給などを予定しています。
Q8.文系コースですが、受験できますか?
一般入試および推薦入試(一般推薦)ではセンター入試の理科が必須科目です。ただし、理科は基礎2科目(化学・生物)でも受験可能です。推薦入試(専門学校・総合学科推薦)では小論文、面接および書類(推薦書、調査書、志願理由書)による受験となります。
Q9.高校で化学や生物を履修していません。授業で困りませんか?
化学・生物の基礎知識は「栄養」を理解する上で必須です。しかし、入学後に共通教養科目および専門基礎科目の授業で、化学・生物は基礎からしっかり勉強しなおしますので心配いりません。ただし、文系の人も理科基礎(化学・生物)の人体や栄養に関わる内容をよく勉強しておく事をおすすめします。また、合格発表後、入学手続き者を対象に入学前教育(有料)の案内を行いますので受講をお薦めします。
Q10.3年次編入学試験を受験できますか?
3年次編入学試験は、すでに栄養士免許を取得している人を対象とした試験で、平成32年度入試から開始する予定です。
Q11.他大学と比較した特徴は何ですか?
カリキュラムに関しては、看護学科の学生と初年度から連携科目を通じて共に学び、お互いを専門職として尊重することを通じて、関連職種連携のための能力を身につけられることが大きな特徴です。また、地域の特性に対応した栄養指導能力を育てることにより、今後その需要が急激に増すと予想されている「在宅栄養ケア」に対応できるためのカリキュラムを備えている点は先進的です。
また、山陰初の管理栄養士養成施設ですので、特に島根、鳥取の皆さんは地元で学べる、卒業後も立ち寄りやすいという利点があります。
加えて、島根県で60年にわたり栄養士を養成してきましたので、山陰に卒業生の広いネットワークがあり、地元での就職に活用できるのも大きな特徴です。
Q12.「在宅栄養ケア」とは、どのようなものですか?
在宅栄養ケアとは、病院を退院した方など、自宅で療養している人を対象として行う栄養指導・栄養ケアです。それぞれのお宅を訪問し、「療養者が在宅での生活を安全かつ快適に継続でき、さらにQOL(生活の質)が向上する」ことを目的に行います。在宅栄養ケアが病院や施設での栄養指導・栄養ケアと異なる点は、療養者の経済状態や買い物環境、食習慣などを把握し、療養者の生き方を理解した上で問題を軽減し、自立の手助けをすることに比重を置くことです。在宅医療と係わる関連職種と連携が取れ、在宅療養者の疾患・病状・栄養状態に適した、より実践的な栄養食事指導(支援)ができる技術が必要となります。