令和元年度 看護連携型ユニフィケーション事業 学習会を開催しました(6)
令和元年度 看護連携型ユニフィケーション事業 学習会を開催しました(6)
ナラティヴの手法を用いて看護を言語化する「ナラティヴ研修会~あなたの看護、語ってみませんか?~」の第3回目を令和元年9月10日(火)に島根県立中央病院で開催しました。
担当は、前回と同様に島根県立大学出雲キャンパス 梶谷みゆき教授と島根県立中央病院看護局のユニフィケーション事業協議会メンバーの3人でした。研修参加者も前回と同じメンバーで、県立中央病院の臨床経験5年目以上の看護師・助産師10名でした。2グループに分かれて事例共有を40分程度、看護の意味を考え臨床知にしていく作業30分程度で行いました。ナラティヴ研修の3回目であり、導入後、すぐにグループ討議を開始し情報の共有と看護の意味を見つけ出すための作業を行いました。 1グループは、分娩後、多量出血のあった患者に対し、再出血のリスクをアセスメントしながらケアをおこない、問題なく行動拡大できた事例で、細やかな状態観察をおこなったことで患者さん自身にも病状を認識してもらえたこと、患者さんに具体的な目標、計画を伝え安心感を与えられたことから『専門職として患者さんと同じ目標に向かって伴走する~寄り添いながらゆっくりと~』と言語化しました。2グループは、ターミナル期の患者で、MSWから、患者が外出を希望していると相談を受け、病状は厳しいながらも、師長、家族らと調整をおこない、翌日1時間の外出をすることができた事例でした。呼吸状態の悪化もあり酸素投与もしており外出は無理だろうと思っていたが、「今なら外出できるんじゃないか、やるしかない」「外出させてあげたい」と気持ちが変化していき、行動に移すことができたことから『一致団結でラストチャンスにLet's TRY!』と言語化しました。
最終3回目の研修で、同じメンバーでの事例検討でもあり、発言しやすい雰囲気で行われました。参加者からは「話し合うことの大切さがよく分かった」「経験年数や部署の違う看護師同士で、自分の思いつかない考えなどを聞けてとても勉強になった」などの感想が聞かれ満足度の高い研修となりました。