令和元年度 看護連携型ユニフィケーション事業 学習会を開催しました(12)
令和元年度 看護連携型ユニフィケーション事業 学習会を開催しました(12)
「看護師のストレスと対処方法」をテーマに学習会を開催しました。令和元年11月28日(木)に島根県立大学の大森眞澄准教授と島根県立こころの医療センターの三原真琴副師長と石飛早苗副師長が中心となって企画・実施しました。参加者は、島根県立こころの医療センター多機能病棟看護師8名でした。
精神科の慢性期病棟では長期入院の患者様が多く、病状が安定せず退院支援が進まないこと、コミュニケーションの難しさなどで、ストレスを感じることが多い現状があります。このストレスを少しでも軽減したいと思いテーマを決めました。
学習会は、各自が日ごろ行っているストレス対処方法を書き出すことから始まりました。コーピングには、「問題解決的コーピング」、「感情調節的コーピング」、「回避的コーピング」があることを学び、自分の対処方法と合わせて考える機会になりました。
講義の中で、“看護師は、共感性が高く、辛い気持ちの方と接するため、相手の痛みに同一化し、その中で、どうにもできない問題などにふれ、無力感や罪悪感などから共感疲労となりやすい”と説明がありました。どうにもできない問題に関しては、苦しい状況が自分にとってどんな意味があるのか考える「圧力を変えてみる」ことや、洞察力やユーモア、信頼でき安心できる仲間をつくること、主体性をもって行うこと等が有効であると学びました。
感想では、「感情調節的コーピングが上手く使えるようになりたい」「主体性をもつことは大切だと思った」「ネガティブな感情をみんなで受け止めてチームで看護していきたい」「仲間がいることは大切だ」、「圧の意味を考え、考え方を変えられるようにしたい」などの発言がありました。自分を見つめなおす機会となり、明日からまた頑張ろうという気持ちになった研修でした。