令和2年度 看護連携型ユニフィケーション事業 学習会を開催しました(6)
令和2年度 看護連携型ユニフィケーション事業 学習会を開催しました(6)
令和2年10月9日(金)に島根県立大学出雲キャンパスの高橋恵美子教授と島根県立こころの医療センター野村恵・坂根由佳子副看護師長が中心となって学習会の企画・実施をしました。
学習会の参加者は、看護師8名と若松分校教諭3名の11名でした。
こころの医療センター若松病棟は、発達障害の子どもたちも入院しています。多職種カンファレンスを通して、子ども個々にあった看護を提供しています。看護師は、子どもたちに安心できる環境を提供し、受容的な関わりを通して個々の発達・成長を支え、生きる力を育むように支援しています。
今回の研修では、代表的な発達障害について、自閉症スペクトラム症診断基準、注意欠如・多動症診断基準、限局性学習症の診断基準、疾患についてご講義いただきました。また、子どもと話すときのポイント、対応の構造化の種類・方法など実践的な内容についてもご講義いただいました。発達障害の子どもは、環境因子が加わり社会で生活しにくい現状があります。社会的には注意を要する行為であっても、その行動の裏には必ず理由があり、その理由を理解することが大切です。子どもをどう理解していくかが大切であり、子どもの苦手なところではなく、得意なところに着目していくことの必要性も感じました。看護師の役割として、子ども達の個別性を理解し、個々に合わせた適切な環境提供をしていくことの必要性を改めて感じました。
また、何より看護師には、子ども自身が自己の特性を理解できるような関わりが求められます。子どもの安全を守ることはもちろん、子どもの成長を促す関わりも大切であり、子どもが社会的に自立できるような適切な支援を行っていきたいと思います。
今後もユニフィケーション事業を通して、看護の質の向上に努め、よりよい看護実践を目指して取り組んで行きたいです。