令和3年度 看護連携型ユニフィケーション事業 学習会を開催しました(2)
令和3年度 看護連携型ユニフィケーション事業 学習会を開催しました(2)
「ワーク・エンゲイジメント」に着目し、看護職員が活き活きとやりがいをもって仕事ができる快適な職場づくりにつなげることを目的に学習会を開催しました。
島根県立大学 教授 谷口敏代先生と島根県立こころの医療センターの看護局が中心となって行いました。
精神科医療に対する需要が多様化している中で、精神科看護師は高い専門性を求められています。その中で、看護師が活き活きと仕事をしていくために何かをしたい、ヒントを得たいと思っていました。そこで、今回のターゲットは40才以上の看護師とし、ロールモデルとなるべき看護師が活き活きと働くことで組織の活性化を図りたいと考えました。
学習会では、従来行っていた弱みを支えるストレス軽減への介入に加え、強みをのばし、ワーク・エンゲイジメントの向上を狙いとした活動により、組織が活性化するという説明はとても共感できました。また、ワーク・エンゲイジメントの関連概念にワーカホリズムがあり、今回の受講者の中には、このタイプである者もみられました。仕事に取り組む時に、やらねばならないではなく、やりたいという気持ちに変化させたいと感じました。
そして、個人と組織の活性化を図る上で、仕事の要求度と仕事の資源が関わっていることを学び、何が足りないのか、何を変えたら良いのかを考えるきっかけをもらいました。受講者は、何らかの役割を担っているため、この研修を受けて、自分自身が何をしていくべきかを感じ取った様子がアンケートから見て取れました。「ちょうど悩んでいたので響いた」との感想もあり、実際に自分が置かれている状況にリンクする内容の学習会であり、元気をもらいました。これを機にワーク・エンゲイジメントを高め、精神科看護に誇りを持ち、活き活きと働くことで看護の質を向上させていきたいと思いました。